SDGsへの貢献
当施設では、産業廃棄物の適正処理とリサイクルを通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。特に、次のSDGs(持続可能な開発目標)に重点を置き、環境負荷の低減と資源の有効活用に取り組んでいます。
目標3:すべての人に健康と福祉を
安全な職場環境づくりと、社員や地域の健康を守る取り組みを進めています。
目標4:質の高い教育をみんなに
従業員のスキル向上や次世代の職人育成を通じ、教育機会を提供しています。
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
性別を問わず活躍できる職場を目指し、多様性を尊重した雇用環境を整えています。
目標7:持続可能なエネルギー(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)
木質廃材を燃料用バイオマスチップとして再資源化し、小規模バイオマス発電事業者やボイラー施設へ供給することで、再生可能エネルギーの普及を促進しています。カーボンニュートラル(木質廃材)の活用を進めることで、持続可能な社会の実現に貢献します。
目標8:働きがいも経済成長も
持続可能な事業活動を通じて、地域経済の活性化と雇用の創出に取り組んでいます。
目標10:人や国の不平等をなくそう
地域内の公正な雇用機会を提供し、経済的・社会的な格差の解消に努めています。
目標11:住み続けられるまちづくりを
古民家再生・空き家活用や、建築廃材の適正処理を通じて、地域の安全で魅力的な街づくりに寄与しています。
目標12:責任ある消費と生産(つくる責任 つかう責任)
廃材を「ゴミ」として廃棄するのではなく、資源として有効活用するリサイクルの仕組みを構築しています。当施設では、適正な分別・処理を行い、再利用可能な木質資源を確実に循環させることで、廃棄物の削減と持続可能な生産・消費を実現しています。
目標13:気候変動対策(気候変動に具体的な対策を)
木質バイオマスの活用は、廃棄物の焼却処分によるCO₂排出を抑えるだけでなく、再生可能エネルギーの供給によって化石燃料の使用を削減する効果もあります。また、適正な廃材処理を推進することで、違法投棄や環境破壊を防ぎ、気候変動対策に貢献しています。
目標15:陸の豊かさも守ろう
森林資源(間伐材)の有効活用と、不法投棄防止を通じて、自然環境を守っています。
目標16:平和と公正をすべての人に
法令遵守・公正な事業運営により、社会の信頼に応える責任を果たしています。
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
地域行政や解体業者、発電事業者と連携し、持続可能な取り組みを共同で推進しています。
具体的な取り組み
1. 木質バイオマスの生産と活用
当施設では、廃棄される木質廃材を燃料用木質バイオマスチップとして再資源化し、再生可能エネルギーの供給に貢献しています。
- 高品質なバイオマスの製造
廃材の水分量を適切に管理し、バイオマスを生産。燃焼効率が高く、安定したエネルギー供給が可能です。 - 幅広い用途への活用
生産したバイオマスは、発電用ボイラーや小規模発電事業者向けの燃料として利用され、化石燃料の代替エネルギーとして環境負荷の低減に貢献します。 - 廃棄物の削減とCO₂排出量の抑制
木質廃材を適正にリサイクルすることで、焼却処分によるCO₂排出を削減し、持続可能なエネルギー供給を実現しています。
2. 地域との連携による廃材リサイクルの促進
当施設では、地域の建築業者や解体業者と協力し、建設現場で発生する木質廃材の適正処理と再利用を推進しています。
- 廃材の受け入れ体制を強化
事業者の皆さまが安心して廃材を持ち込める環境を整え、スムーズな搬入・搬出を実現。効率的な受け入れを行うことで、リサイクル率の向上に貢献します。 - 地域経済への貢献
廃材の再資源化を通じて、地域内での資源循環を促進。地元の事業者と連携し、循環型経済の構築を目指します。 - 情報共有とリサイクル意識の向上
持ち込み事業者向けの説明会や情報提供を積極的に行い、適切な分別やリサイクルの重要性を啓発。地域全体で環境負荷の低減を図ります。
私たちは、持続可能な未来の実現に向け、地域の皆さまとともにリサイクル事業を推進してまいります。
産業廃棄物処理の流れ
当施設では、持ち込まれた木質廃材を適切に処理し、再資源化することで、環境への負担を最小限に抑えています。以下の流れで、廃材が木質バイオマスチップとして生まれ変わり、再利用されます。
1. 持ち込み受付
- 受付にて契約内容を確認し、必要書類(マニフェスト)を提出し、持ち込み内容を確認します。
- 重量測定を行い、処理費用を計算します。
2. 廃材の検査
- 持ち込まれた廃材が受け入れ基準を満たしているかを確認します。
- 異物(プラスチック・金属・ガラスなど)の有無をチェックし、適正な処理を行います。
3. 破砕・分別
- 破砕機を使用し、廃材を適切なサイズに破砕します。
- 破砕後、異物の選別を行い、リサイクル可能な木質資源のみを分別します。
4. 木質バイオマスの生産
- 品質管理を徹底し、再資源として適した状態に仕上げます。
5. 再利用・出荷
- 小規模バイオマス発電事業者や発電用ボイラーを持つ施設へ供給し、エネルギーとして活用されます。
- これにより、化石燃料の使用削減やCO₂排出量の低減に貢献します。
このリサイクルプロセスを通じて、木質廃材を無駄にせず、持続可能な社会の実現を目指しています。



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